JavaScriptで効率的に開発するためにフレームワークを活用しよう
- 2021.05.10業務連絡
JavaScriptで効率的に開発するためにフレームワークを活用しよう
JavaScriptでフレームワークを利用したい理由
JavaScriptはホームページや入力フォームやアンケートフォーム、アプリなどの開発に欠かせないプログラミング言語です。
フレームワークを利用して開発する人も多いと思いますが、JavaScriptでフレームワークを利用することで、どんな利点が生まれるでしょうか。
・開発時間を短縮できる
フレームワークを利用すれば、作業スピードが高まり、プログラミングの効率が良くなるので開発時間の短縮などのメリットがあります。
チームで開発する場合などでは、共通で使えるテンプレートが用意されているケースが多く、再利用できるクラスやライブラリ、APIなど便利な機能が搭載されています。
フレームワークを使うことで、コーディングに割く時間を大幅にカットできます。
カスタマイズも容易なので、効率良く短期間でクオリティーにも優れたプログラムを完成させることが可能です。
・コードの統一で生産性アップ
チームで開発をする場合に、フレームワークを利用すれば、コードを統一しやすくなります。
プログラマーによって経験や技術に差があることやコードの書き方が異なることがあります。
チームメンバーであらかじめソースコードの統一を図っておかないと、作業効率が落ちる場合や品質にばらつきが生じてしまうのが問題です。
そこで、同じフレームワークを導入して、その機能を通じた共通のルールにもとづいて、ソースコードを生成していけば、プログラマーによって異なるコーディングの差のリスクを抑えて、統一化が図れます。
これによって生産性も高まるのが、チーム開発でフレームワークを利用するメリットになります。
JavaScriptを活用する場面
JavaScriptを活用できる場面は多岐にわたり、ホームページの作成や各種入力フォームの作成などに欠かせません。
代表的な機能を確認しておきましょう。
・入力内容のチェック
お問い合わせフォームなど、フォームに入力されたテキストをサーバーに送る前段階で、必須事項の漏れがないか、住所や電話番号などの大文字、小文字の設定と入力内容に齟齬がないかをチェックできます。
JavaScriptを使えば、ポップアップでエラーメッセージの表示など、リアルタイムなアクションも処理することが可能になります。
・表示と非表示の切り替え
アンケートフォームにおいて、一定の項目で「はい」と答えた人にだけ、次に選ぶ項目を表示させるなど、選択的な表示、非表示の切り替えができるのも便利です。
・バナー画像のスライド演出
企業のホームページなどで人気の複数の画像が順番に切り替わるスライドショーの演出も、JavaScriptが不可欠です。
人気のフレームワーク
JavaScriptを効率良く活用するために、開発の現場でもよく利用されているフレームワークをチェックしていきましょう。
・Webサイトの7割が利用しているjQuery
jQueryはブラウザに依存せずに使用できるので、現在設置されているWebサイトの7割以上がjQueryのフレームワークを使用して作成されていると言われるほどです。
基本的にはどのブラウザでも同じコードで動作できる上、高い拡張性があり、使用頻度が高い便利な機能がまとまっているので開発効率に優れています。
各ブラウザ独自の環境に合わせた修正を行う必要があまりないため、生産効率が高まり、開発の期間やコストを削減することが可能になります。
Webサイト制作やWebアプリケーション開発に、jQueryが選ばれている理由になります。
・大規模開発にも優れているAngularJS
AngularJSはGoogleが提供しているフレームワークになります。
インストール直後から一般的なアプリ開発に必要なすべての機能を利用できるのが便利です。
Webアプリケーション開発に必要な機能のすべてが最初から備わった、いわゆるフルスタックなフレームワークなので、ライブラリ選びも不要です。
ただし、不要な機能は排除できないので、ライブラリの読み込みにやや時間がかかるのが弱点です。
また、開発に必要な機能がすべて揃っているとはいっても、TypeScriptやRxJSなどの知識が必要となるため、ある程度の技術がないと使いこなせません。
堅牢性に優れ、ち密な開発がしやすいので、大規模プロジェクトのWebアプリケーション開発に適しています。
そのほか、ネイティブアプリなどにも活用可能です。
・ハイスピードなReact
ReactはFacebookが提供している仮想DOMを使ったフレームワークで、高速処理できるのが強みです。
仮想DOMを設計してからDOMを作成するため、処理スピードが格段に速くなります。
HTMLタグを埋め込む要領で、簡単に記述できるのも便利です。
変更する部分だけを描画すれば良く、処理スピードを高めることができます。
そのため、ボタンやテキストボックスの多い中規模プロジェクトのWebアプリケーション開発やモバイルアプリ開発に向いています。
仮想DOMを使用することから、大規模で頻繁にデータの書き換えが発生するサービスの開発には向きません。
キャッシュするデータ量が多くなってしまうため、メモリ消費が激しくなるからです。